「今日はCGで雲を描きましょう！」

まず初めに私がその方法を実演してから学生の皆さんに描いていただくという授業があります。

方法としていくつかのやり方を説明するのですが、学生さんの中にはその方法に忠実に描く人もいれば、少しアレンジを加えたり、私が想像しなかったような形状の雲を描いたりする人もいます。

もし数学のように答えが一つならば実演の方法に沿わなかった答えはすべて不正解ですが、こうしたグラフィックの授業では、答えにいろんな形があります。

どんな形の答えを求めるかは学生の選択なのでその選択を尊重し、もしそれが授業や課題の内容に大きく逸脱していない限りは自分たちで考えさせて、自分なりの答えに到達できるように、必要に応じて僕がサポートします。

そうしてできた学生のみなさんの雲は、これからどんどん夏の積乱雲のようにボリュームアップしていくことでしょう。

（大淀久明）