こんにちは、JMCA会員の大淀です。

専門学校での授業はもうすぐ夏休み。
休み中の計画を立てている学生さんの声も聞かれます。

さて、授業では時折このような質問を受けます。

「次に何を描いていいか分からないんです」

こういうとき、以前の自分なら
「じゃあ次は○○を描こう」
とすぐにアドバイスや指示を出していました。

でもこれが、本当に質問している学生の求めていた
答えだったのでしょうか。

もしそうじゃなくて、その学生が言われるままに
指示したものを描くことになれば、
それはその学生の絵ではなく、指示した人の絵のような感覚がします。

そうならないようにまずは、
「何か描きたいものはある？」
と聞いて、相手の学生の答えを黙ってじっと待ってみます。

そうすると、少しずつ答えを学生本人から出してきて、
それを手がかりに次に描きたいものが見えてきます。

自分の力で答えを導き出す。
学生さんたちにその力を持ってもらえるよう、
聞く側の姿勢も大事だと感じています。